
今回はプログラミング教室で行われる授業の内容を解説します。
僕はもともとクレファスで先生をしていたので、プログラミング教室がどんな授業をしているかは1から10まですべて理解しています。そこで、クレファスの授業を例にプログラミング教室の授業内容を説明します。
もちろん公開できない部分はありますが、なるべく多くを説明していきます。
ザックリと授業内容はまとめるとこんな感じです。
- 授業のテーマと理解する
- モノの動く仕組みを理解する
- ロボットの作り方を学ぶ
- プログラミングを学ぶ
- プレゼンを行う
プログラミング教室では単にプログラミングを学ぶだけと思っていたなら、これだけ多くの項目を学ぶなんて驚くはずです。
プログラミング教室の目的はプログラムの書き方を身につけることではなく、プログラミング的思考を学ぶことです。
この一連の学習サイクルを繰り返すことで子どもたちにプログラミング的思考を身につけることができるのです。
それではそれぞれ詳しく説明していきます。
プログラミング教室の授業の内容
プログライミング教室の授業の内容を説明していきます。この情報は僕がクレファスで先生をしていた経験を元にお話します。
授業のスタイルや時間
授業スタイルは学年によって違っています。小学校2年生までの低学年クラスは50分の集団授業スタイルです。小学3年生以上の高学年クラスは90分の個別指導で授業を行っています。
どうしても低学年のクラスだと集中力が続かないという問題があるので、授業時間は小学校とおなじで50分です。50分だと低学年でも集中力を切らさずに授業に熱中できます。
高学年になると授業時間は一気に伸びて90分になります。90分は長いように思うかもしれませんが、ロボットを組み立てて、プログラミングを行っているとあっという間に授業時間がなくなってしまいます。
授業のテーマを理解する
授業はテキストのテーマに従って進められます。「環境問題」だったり「自動車」だったりと広いジャンルで分けられます。
例えばテーマが「自動車」だった場合、
- 自動車にはどんな機能があるのか?
- 自動車を運転するために必要なものは?
- 自動車が関係する現代社会に問題は?
など、いろんな切り口からテーマの課題を考えます。ワークショップのように、子どもたちが自分で考え、発言し、実際に作るという作業を行っていきます。
一つのテーマを取り上げて議論することはあまり学校ではしないので、はじめは戸惑う子どももいますが、なれてくると活発な議論が進んで行きます。
モノが動く仕組みを理解する
ロボットが動くのには仕組みがあります。
ロボットを作る前に、どのような仕組みでロボットが動くか理解します。モノが動く仕組みをしっかり理解できれば、自由にロボットを組み立てることや改造することもできます。
クレファスで学ぶ仕組みにはテコの原理、リンク機構、ギアの仕組みなど物理のようなことを学びます。
ロボットを作る
モノが動く仕組みを理解したら、それを応用して実際にロボットを作ります。
ここで作るロボットは自由に作るのではなく、組立書に従って作ります。組立書はイラストや写真を中心に解説しているので、文章を読むことが苦手な子どもでも組み立てることができます。
クレファスではレゴマインドストームEV3を使ってロボットを組み立てていきます。
プログラミングを学ぶ
自分で組み立てたロボットを動かすためにプログラミングをしていきます。
プログラミングと聞くと、とっても難しいように思うかもしれませんが、プログラムは簡単に作ることができます。
子ども向けのプログラミング教室は難解なコードを書く必要がないビジュアルプログラミングを採用しています。ビジュアルプログラミングはブロックを並べるようにして簡単にプログラムを組むことができるようになっています。プログラムを全く知らない子どもでも楽しみながら作ることができます。
どんなにビジュアルプログラミングが簡単と言っても、完全に理解するためにはやはり学習が必要です。プログラムの基礎をしっかりと学ぶことが成長のポイントです。
プレゼンを行う
プログラミング教室では定期的に発表会が行われます。
自分で考えたロボットとプログラムをみんなの前で発表します。
- どんなロボットなのか?
- どんな動きをするのか?
- どんなプログラムを作ったのか?
など自分の考えをまとめ、言葉にしてみんなの前で発表します。小学校ではプレゼンをすることが殆どないので、子どもたちにとっては自分の考えを言葉で伝える能力を身につけることができます。
まとめ
ロボット教室やプログラミング教室で行われている授業を僕のクレファスでの先生経験を元に解説してきました。
まとめると、プログラミング教室の体験授業は、
- 授業のテーマと理解する:自動車や環境問題などいろんなテーマがある
- モノの動く仕組みを理解する:テコの原理やギアの仕組みなどを学ぶ
- ロボットの作り方を学ぶ:組立書に従ってロボットを作る
- プログラミングを学ぶ:ビジュアルプログラミングで簡単に作るとができる
- プレゼンを行う:自分の考えをみんなの前で発表する
こうやってみ見ると、プログラミング教室ってたくさんのことを学ぶので大変そうと思うかもしれません。
教室に通っている子どもたちは楽しそうにロボットやプログラムに触れています。
この記事を見てプログラミング教室に興味が出てきたら、早速体験授業に参加してみましょう!