
レゴマインドストームEV3はロボット教室でよく使われているロボット教材です。モーターやセンサー、レゴブロックや車軸など、ロボット製作には必要不可欠なパーツが揃っています。レゴマインドストームEV3を購入すれば、ロボット作りが初めての小学生でも簡単にロボットを組み立てることができます。
しかし、このレゴマインドストームEV3には値段の違う2種類のタイプがあるのはご存知ですか?
教育版と玩具版
一体何が違うのでしょうか?レゴマインドストームEV3の玩具版と教育版の違いについて解説します。
レゴマインドストームEV3の教育版とは?
レゴマインドストームEV3の教育版は上のようなパッケージです。
配色は白を基調にして、二足で立った犬のようなロボットが表示しています。価格は57,283円です。
アマゾンやレゴ店舗からの購入することができません。購入を希望される場合は、株式会社アフレルのページから購入して下さい。
レゴマインドストームEV3の玩具版とは?
レゴマインドストームEV3の玩具版はこのようなパッケージです。
全体的に青と黒の配色で、二足歩行のロボットが表示されています。価格は60,521円です。
アマゾンやレゴショップで購入することができます。
教育版と玩具版の違いを比較
パーツの違い
教育版EV3 | 玩具版EV3 | コメント | |
---|---|---|---|
インテリジェントブロック本体 | 1 | 1 | プログラムを動作するためのコンピュータ |
Lモーター | 2 | 2 | タイヤをまわすために使います。 |
Mモーター | 1 | 1 | ギアやアームをまわすために使います |
超音波センサー | 1 | 0 | 距離を計測するセンサー |
タッチセンサー | 2 | 0 | 接触を計測するセンサー |
カラーセンサー | 1 | 1 | 色の他に反射、明るさを計測します |
ジャイロセンサー | 1 | 0 | 傾きを計測するセンサー |
赤外線センサー | 0 | 1 | |
赤外線ビーコン | 0 | 1 | |
充電式バッテリー | 1 | 0 | |
パーツ数 | 541個 | 550個 | |
収納用トレー | あり | − | パーツの収納に使います |
価格 | 57,283円 | 60,521円 |
ソフトウェアの違い
教育版EV3 | 玩具版EV3 | コメント | |
---|---|---|---|
ソフトウェアのメインメニュー | ◯ | △ | |
プログラミング | ◯ | ◯ | |
データロギング | ◯ | ☓ | |
コンテンツエディター | ◯ | ☓ | |
ロボットエデュケーター | ◯ | △ | |
サウンドエディター | ◯ | ◯ | |
イメージエディター | ◯ | ◯ |
教育版EV3と玩具版EV3の違いのまとめ
レゴマインドストームEV3の教育版と玩具版の違いを一覧表にまとめました。
教育版と玩具版の大きな違いは、センサーの数です。特にロボットを作るためには赤外線センサーとタッチセンサーをたくさん使うので教育版には玩具版よりもセンサーの数が多いです。
教育版EV3には超音波センサーがついていますが、玩具版EV3にはついていません。
同様にタッチセンサーは教育版EV3には2つありますが、玩具版には1つしかありません。
ジャイロセンサーは教育版EV3にしかついていませんが、ロボット制作で使用頻度が高いセンサーではないので気にする必要はありません。
実際にロボットを作るためにとても役立つのが、充電式バッテリーと収納トレーです。
マインドストームEV3は電池かバッテリーを使用して使います。上の画像のパーツがEV3で使うバッテリーです。EV3の本体の裏側から簡単に取り外しができるようになっています。
電池でEV3本体を動かす場合は単三電池を6本使用します。しかも、常にプログラムを動かしていると電池もすぐになくなってしまって、交換がとても面倒で、電池代もかかります。ロボット教室では電池を使って本体を動かすことはあまりありません。
充電式バッテリーであれば、本体を使わない時にはバッテリーをケーブルに挿して充電することができます。
次に収納トレーも大切です。
収納トレーとは、EV3にある細かなパーツを整理するための入れ物です。マインドストームEV3はパーツがたくさんあるので、部品をなくさないように整理することは重要です。
EV3のパーツをキレイにまとめることが出来る収納トレーが教育版EV3にはついています。
玩具版EV3には収納トレーがついていないので、パーツを収納するためのケースを別で用意する必要があります。
こんな理由から、ロボット教室の先生の私の立場からは
「マインドストームを購入するの場合は教育版EV3をオススメします。」
マインドストームEV3を使ったロボット教室は初期費用が高くなる!
性能が極めて高いマインドストームEV3にもデメリットがあります。それは、価格が高いこと!
教育版では、57,000円以上します。ロボット教室に入会するためには、一人一台のEV3を購入することが必須条件です。
そのため、マインドストームEV3の価格に入会金と初月の月謝を加えると、ロボット教室に通うための初期費用が10万円を超える場合もあります!ロボット教室の初期費用と月謝比較はコチラ
マインドストームEV3を使うメリット
マインドストームEV3には教育版と玩具版の2種類があることがわかったと思います。さらに、値段もかなり高いことがわかりましたね。
値段がかなり高額にもかかわらず、マインドストームEV3を使うロボット教室はたくさんあります。いったいマインドストームEV3を使うメリットは何があるのでしょうか?
手を動かして自由にロボットを作ることができる
マインドストームEV3の最大のメリットは子どもたちがロボットを実際に組み立てることができることです。
小学生にとってプログラミングは手で触ることができないので、イメージ着きにくいのですぐに飽きてしまうということがあります。それをロボットの動きということでプログラミングの動きを目で見える形にすることがマインドストームEV3でできます。
作ったロボットは好きなように組み替えることができるのも魅力。子供にとっては自分で考えたロボットに改造できることはとても楽しいですよね。
プログラミングも同時に学ぶことができる
マインドストームEV3でロボットを組み立てた後はプログラミングをする必要があります。プログラミングをして、動きをつくることで自分で考えたように動かすことができます。
プログラミングは黒い背景に英語の文字をダダダッとうつようなものではありません。
機能があるアイコンを並べるだけでプログラミングをすることができるので、小学生でも簡単にプログラミングを学ぶことができます。
マインドストームEV3を教材に使うロボット教室は?
実際にマインドストームEV3を教材にしたロボット教室を紹介します。
こちらの教室ではロボット教室の教材としてマインドストームEV3を使っています。
実際にレゴマインドストームEV3を使ってみたい場合は、無料で体験授業を受けることができます。クレファスではいつでも無料で受講することができるのでおすすめです。
ヒューマンアカデミーもおすすめ
ロボット教室に興味はあるけど初期費用の高さが気にあるという場合は、ヒューマンアカデミーのオリジナルロボット教材がオススメです。
ヒューマンアカデミーのロボット教室では、教室でオリジナルのロボットを使用します。
オリジナルと聞くと、正規品の廉価版と思いませんか?マインドストームEV3のパクリ製品と勘違いしてしまう方もいます。
実は違います!
ヒューマンアカデミーのロボット教材は、エボルタ君の生みの親「高橋智隆さん」が監修しています。
一度は見たことがありませんか?超有名なロボットクリエイターの高橋智隆先生が監修しているので、ロボットキットの性能も極めて高いです。オリジナル教材はEV3の教育版と遜色ない性能を持っています。ヒューマンアカデミーのロボット教室のロボット教材について詳しく説明しているので、参考にして下さい。
ヒューマンアカデミーではこのオリジナル教材を使って無料体験授業を行っています。教室も全国に1200教室以上あるので、自宅から近いロボット教室を見つけることができます。
まとめ
ロボット教室で使われているレゴマインドストームEV3の教育版と玩具版の違いについてご紹介してきました。
マインドストームEV3は初心者でも簡単にロボットを作ることが出来るようにセンサーやモーターなどのパーツが全て揃っています。
だれでも簡単に購入することが出来る市販されている玩具版と本格的なロボットを作るためにパーツが充実している教育版の二種類があります。これからマインドストームEV3を使ってロボット作りを始めようと思っている場合は、絶対に教育版EV3をオススメします。
センサーの数や充電式バッテリーなど機能面で玩具版をはるかに上回ります。価格も教育版の方が安いので購入しやすいと思います。
たった1つ気になるのが、購入価格が高いこと。教育版のEV3は57000円以上するので、ロボット教室の初期費用が高額になるもの納得です。
“レゴマインドストームEV3には価格の違う2種類がある!教育版と玩具版の違いとは?” への2件のフィードバック